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 梅雨本番
    7 月
   

 ここでは、普段から私が考えていることを徒然に書いていきます
 内容は何を書くかわかりませんので、暇な人は見ていってください
 ひょっとしたら私の性格分析ができるかもしれません。


 【7月編】

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★2003.7.31 ・・・・・   分蜂・3   ・・・・・

 今日もニホンミツバチについてなのですが、この蜂は、20〜30年前くらいは絶滅が危惧されるくらい数が少なく、ほとんど目にする機会もなかったのですが、現在では、かなりの数を野外で目にするようになりました。恐らく、かなりの数が増えているのではないかと思います。 それでなければ、我が家みたいなところに分蜂するはずがありません
 
 では、なぜニホンミツバチ(国産種)が増えたのでしょうか?

 絶滅するかと思われていた種が、自然増加だけでこのように増えることは、まず考えられません。いくつかの外的要因が加わっているからなのです。最大の要因は、天敵である『スズメバチ類の減少』であろうと考えています。20〜30年前から比べると、スズメバチ類はかなり減少しているように思えます。特に市街地においては、スズメバチ類の巣が見つかると、すぐに除去されるようになってしまい、そのことによる減少の方が圧倒的に多いのではないかと考えているからです。巣を除去されることは、女王蜂もいなくなってしまうし、翌年、繁殖を始めるための新女王蜂達も除去されてしまいますので、個体数の減少はかなりのものになると思われるからです
 ですから、昔はほとんど見られなかった国産種が、市街地に進出してくるとともに、市街地を中心に異常増殖を続けるという事態になっているのだと思われます

 もう一点、重要なことは、『蜂蜜輸入量の増加』ということもあげられるでしょう。安価な蜂蜜が中国や中南米から大量に輸入されるようになり、国内の養蜂家は大きなダメージを受けました。また、水田の緑肥にするために作付けをしてきた蜜源であるレンゲも、化学肥料に取って代わられ、蜜源がほとんど無くなってしまったという理由もあります。いずれにせよ、国内養蜂産業は大きなダメージを受け、養蜂家の数も、採蜜量も減少をしました。養蜂を生業としているほとんどの養蜂家は、セイヨウミツバチ(洋種)を飼育していますから、このことは、国産種と競合関係にあった洋種の減少を招き、国産種としては生息環境が拡大されたという側面も持っており、このことも見逃せないポイントであろうと考えています


 たかがミツバチかもしれませんが、このような小さな昆虫でさえも、自然による影響ではなく、人為(人間の生産行為の結果)による影響により、わずか20〜30年の間に、このように劇的に変わってしまいます
 社会の変動が、自然界に与える影響の大きさが、ミツバチ一つをとっても、このように大きいのですから、動物達や自然界全体にとっては、ものすごく大きな影響を与えていることでしょう

 それとともに、このようなことに『気が付く』ことが、猛禽のみならず、さまざまな動物達の生態を解明したり、自然界を正しく理解するための一歩であるとも思います。猛禽ファンの皆さんも(もちろん、猛禽ファンでない皆さんも)、猛禽だけではなく、自然だけではなく、社会の動きなども含め、さまざまなものに興味を持って、自分なりに考えることを行ってみてください。猛禽や自然を見る目が洗練されてくると思います



★2003.7.30 ・・・・・   分蜂・2   ・・・・・

 昨日は、ニホンミツバチ(国産種)の分蜂の様子を少し書きましたが、セイヨウミツバチ(洋種)の分蜂については、国産種とだいぶ違い、蜂球を作っても数時間でどこかへ飛び去ってしまいます。つまり、移動の時間が国産種に比べものすごく早いのです。その他にも、洋種との違いはいろいろとあり、一番比較されるのは、集蜜量の違いでしょうか。当たり前なことですが、本来の日本には、国産種しかいなかったのですが、洋種は国産種に比べ圧倒的に集蜜量が多く、飼育するのにも比較的簡単なこともあり、大部分の養蜂家は洋種を飼育していて、国産種を飼育する養蜂家はごく一握り(数%程度くらいかな)しかありません。それくらい、集蜜量が違うようです

 生態的には、体温の違いも良く聞く話です。洋種に比べ国産種は体温が高いそうで、国産種が、その高い体温を利用して、巣を襲う捕食者であるスズメバチを集団で取り囲み返り討ち(熱殺)にあわせてしまうということは有名な話で、洋種はオオスズメバチの攻撃に会うと、巣ごと全滅してしまいます。これは、洋種の生息しているヨーロッパや地中海沿岸地方に天敵であるスズメバチの種類や個体数が少なく、特に日本のオオスズメバチに匹敵するような大型天敵がいないので、洋種には防御方法がまったく無いからなのです。けっして国産種が優秀だから、オオスズメバチの攻撃から巣を守ることができているのではなく、その能力(熱殺)を身につけているからに他なりません。洋種とは、その生態的歴史が違うからだけなのです

 他にも細かい違いは、いくつかあるのですが、『閉所を好む』ということも、国産種の特徴としてあげられると思います。飼育する場合は、巣への出入り口を1cm程度にします。洋種の出入り口はかなり広めです。これも、国産種は、オオスズメバチの攻撃を避けるために、長い年月をかけて身に付けた特性ではないでしょうか
 いずれにせよ、この2種の生態的違いについては、それぞれが進化してきた過程で身につけた特徴でしょうね。普通に観察をしているだけでは、こんな小さな昆虫の生態の違いすらわからないのですから、たまには知識も役に立つのかな?


 本日の写真は、分蜂した蜂球を捕獲している写真です
 結局この巣については、知り合いに捕獲してもらうことに決め、昨夕、蜂球ごと捕獲してもらいました。捕獲方法は至って簡単で、洋種の巣箱に蜂球になっている蜂の固まりを、そのまま手で持ち上げ、巣箱の中に入れるだけという簡単な方法でした。捕獲に要した時間は、わずか2分ほどです
 蜂球に手が届く位置にまで脚立を設置し(今回は1mくらいのもの)、洋種の巣箱(1枚目の写真)を蓋を開けたままにして持ち上げ、その後、2枚目の写真のように大きな固まりとなった蜂球を3つのブロックくらいに分け、両手で優しく包みながら巣箱の中に入れていき、最後に、木に幹に張り付いている残りの働き蜂達を、ハケでかき集めて巣箱の中にかき集め、蓋をして完了です
 初めて目にした捕獲の状況ですが、なんとも簡単なことで、感心するやらあっけにとられるやらでした



★2003.7.28 ・・・・・   分蜂・1   ・・・・・

 どこからやってきたのか、うちの裏にはえている柿の木に分蜂したミツバチが、集まってきました。女王蜂が独立して新たなる蜂の群れを作ることを『分峰』と呼び、分蜂とはミツバチみたいな社会性を持った昆虫の、特殊な繁殖戦略の一つとなっています
 ミツバチは、普通は大きな巣箱の中に営巣します。巣箱の中には何段にも重なった巣がありますが、そのほとんどは、働き蜂になってしまい、王台と呼ばれる大きな部屋を作り、そこで育てられた子供は女王蜂となり、新たな群れを作るようになるのです

 ちなみに、働き蜂も女王蜂もまったく同じ卵なのですが、孵化後に食べる食物がまったく違うのです。王台には、厳選されたロイヤルゼリーがたっぷりと入っていて、これを食べた幼虫は、メスの女王蜂になり、蜂蜜で育った幼虫は、働き蜂になるのです。それにしても、ローヤルゼリーとはすごいですね

 女王蜂が誕生すると、巣の元の女王蜂か、生まれた女王蜂が働き蜂を引き連れて、新たな巣を探すことを分蜂と呼びますが、分蜂をした一群は、木の枝などに『蜂球』と呼ばれる大きな蜂の固まりをつくり、しばらくはそこにいて、働き蜂は新たな巣を探し回り、巣に適した場所が見つかると、そちらに移動して、営巣するようになるのです
 普通、分蜂は春先に行われるのですが、今の時期に行われるのは、ちょっと珍しいかなと思いネットで調べてみると、ニホンミツバチは夏も分蜂する場合があるらしいそうです(もちろん、メインは春です)

 さて、最初の写真は、ニホンミツバチが分蜂し『蜂球』を作った状態です。この蜂球は、家から3〜4mほどの距離にある大家さんの柿の木に分蜂したのです。高さは2mちょっとの位置でした。分蜂のために実際にどれ位の距離を移動するのかは、良くわかっていませんが、恐らく10km前後くらいだと思いますので、近くから移動してきたものと考えています

 これは7月24日の日にこの柿の木に来て、すでに5日が経過していますが、いまだに移動する気配がありません。昼間は、働き蜂もその少数があちこちに出歩いているので、恐らく巣として利用できそうな樹洞を探しているようですので、お気に入りのところが見つかれば、そちらに移動してしまいますが、それまでは、このような感じで、蜂球を作りじっとしているようです

 この蜂球は、1匹の女王蜂と、数千あるいは1万を超える数の働き蜂だけで構成されています。このように分蜂している時は、比較的蜂も大人しいと聞いたことがありましたので、近寄って観察してみたのですが、確かに大人しく、羽音だけがうるさく聞こえているという感じでした。木の枝で蜂の一部をつついてみても、10数匹がブーンっと舞う程度で、秋のスズメバチ類のように、激しく威嚇してきたり攻撃してくるようなことはまったくなく、いつもの大人しいニホンミツバチのままでした



★2003.7.26 ・・・・・   冷 夏   ・・・・・

 しばらく忙しい日々が続いていましたが、ここへきて、やっと一息つけそうな感じになってきました。それにしても、なかなか梅雨も明けず、7月らしからぬ涼しい日が続いています。人間には過ごしやすいのですが、この時期にこれほど気温が上がらない日々が続くと、農作物への影響も懸念されそうです

 ちょうど10年前の平成5年も今年と同じような冷夏の年で、米が不作となり、米の買い占めがニュースになったり、タイ米などの外国産米が輸入され店頭を賑わせた年でもありました。当時、あれほど騒がれていたのですが、うちでは、外米を食べることもなく、当時の米不足を乗り切ったので、運が良かったのかなとも思ったのですが、知人などに聞いてみても、外米を食べた人などは、ほとんどいなかったように記憶しています
 今考えてみると、ガットウルグアイラウンドにおける、米のミニマムアクセスを渋々承認するためのポーズであったような気がします。国内における米生産量は、毎年かなりの面積を転作しても、有り余るほどの米が生産されているはずで、恐らく備蓄量も相当な数量にのぼっているはずです
 それと、冷夏といっても、10年前ほどではなく、生育の遅れが目立っている程度なので、米の不作よりも、野菜の生育遅れや不作による、価格の高騰が気になるところです

 それにしても、近年は異常気象が続くものですね。10年に一度くらいの米の不作ならば、需給調整にちょうど良いのかなとは思うのですが、この間隔が数年おきにでもなってしまうと、本当の米不足になってしまうのではないかと思われます。やはり、夏は暑い方が自然で良いようですね
 
 本日の写真は、ヘビの抜け殻の写真なのですが、なかなかの大物のようです。体長約2mのアオダイショウの抜け殻で、抜け殻の幅も5cmほどあるものでした。この写真を撮った場所とまったく同じ所で、昨年の夏に、ほぼ同じサイズのアオダイショウをみつけ記念撮影をしたことがありますので、恐らく同じ個体ではなかろうかと考えています。ひょっとすると、昨夏に出会った時も、やけに大人しかったので、脱皮にでも来ていたのかもしれないなどと、考えてみたりもしていてます。いずれにせよ、このような出会いは、ヘビの習性を考える上でも貴重な出会いという感じがしています
 それと、今日はアオダイショウの黒化型というのを生まれて初めて見ました。いわゆるカラスヘビなどといわれているものですが、とても綺麗で、捕まえて少し飼育でもしようかなどと考えたのですが、少し近づいただけでも、すぐに逃げてしまい、残念ながら捕獲も、写真撮影もできませんでした。残念だったなぁぁ・・・・・




★2003.7.14 ・・・・・   双眼鏡−3   ・・・・・

 双眼鏡の使い方にもいろいろな使い方があります

 一番ポピュラーなのは、『見る』ということでしょう。双眼鏡を使用するほとんどの人が、双眼鏡を通して対象物を見ることが普通の使われ方です。もちろん、僕も双眼鏡でいろいろなものを『見る』ことは、普通にあるのですが、使用頻度からいうと、『見る』ことよりも、双眼鏡で対象物を『探す』ということが、圧倒的に多いのです。恐らく、双眼鏡を覗いている時間の90%以上は、何かを『探し』ています。この何かというのは、そのほとんどが猛禽であることはいうまでもありません
 
 僕の猛禽観察スタイルは、双眼鏡で猛禽を探し、望遠鏡(スコープ)で観察するという一般的な(多分)スタイルです。 そのため、猛禽を探すために必要な「解像力の高さ・明るさ・視野の広さ・軽さ」という要素を、双眼鏡に求めているのです。この4つの要素のどれかが欠けても、楽しい観察にはならず、ただただ気の重い観察になってしまいそうなのです
 いままで、さまざまなメーカーの双眼鏡を覗いてきました。とはいっても、買って使ったということではなく、知人の持っているのを借りたり、ヨドバシで店頭品を覗かせてもらったりという程度なのですが、どの双眼鏡にも、必ずなにがしかのマイナスがあり、僕の求める条件を満たすものはありませんでした。解像力の高さだけとか、明るさだけとかの部分を取ってみると、優秀な双眼鏡はたくさんありましたが、トータル性能では、7×35に優るものはどれもなかったような感じがします
 有名なツァイスにしても、信じられない明るさを誇ってはいるのですが、いかんせん周辺画像が悪すぎます。ツァイスの7×42を夜覗いた時には、フクロウ観察用に思わず買っちゃおうかと思ったくらい明るい双眼鏡でしたが、周辺画像の悪さで断念しました。ライカの7×42や8×42もかなり高水準で、僕の要求は満たしているのですが、重さにどうしても馴染めそうにありませんでした。スワロフスキーも解像力の高さと明るさは、驚くものがありましたが、7×50は、周辺もクリアで良いのですが、重すぎですし、8×30では、周辺の画像劣化が気になりました

 結局、僕の求める条件を平均的にクリアし、トータルバランスに優れているのは、ニコンの7×35なのです。僕からすれば、使いにくい8×30や10×35がラインナップに残り、名機である7×35が生産中止になったのは、重ね重ね残念でなりません。実際のところは、ラインナップから消えてしまうほどですので、不人気な機種だったのでしょうね




★2003.7.13 ・・・・・   双眼鏡−2   ・・・・・

 「双眼鏡の話が掲示板ででたので、ちょっと困ったことを思い出してしまいました」と、昨日の雑感で書いたのですが、それほどせっぱ詰まっているわけではありません。昨日書きましたが、ここ15年ほどで、7×35の双眼鏡を3台買い換えました。次に買い換える時も、同じものにしようと考えているのですが、この名機が生産中止になっていたのです

 たまに、「双眼鏡は、どのようなものが良いのでしょうか?」と聞かれることがあるのですが、そのような時は、いつもこの双眼鏡を勧めているのですが・・・・・
 先日、僕が勧めた人から「買いに行ったのですが、あの双眼鏡は2年前くらいに、すでに生産中止になっているそうですよ」というショッキングな情報をいただきました。なんと、あの名機が生産中止とは・・・・・

 昔は(今もかな?)、『双眼鏡は一生ものだから、良い双眼鏡を買っておいた方が良い』というようなことを聞いたことがありますが、僕の場合は、かなり乱暴に扱ったりするので、一生どころか半生も持ちそうにありません。それゆえ、双眼鏡については消耗品と考えて、壊れたりしたら、その都度使えそうなものを買い換えていけばイイだろうと、タカをくくっていたのですが、生産中止と聞いた時は、ちょっとショックでした
 ニコンのHPを見ても、そのラインナップには、7×35の文字を目にすることもできず、高級双眼鏡と、僕の使用目的にあわないものばかりで、「次に買い換える双眼鏡がないぞ!」という状態です。まあ、とりあえずは、今使っている双眼鏡が何の障害もなく使えているので、何の問題があるわけではないのですが、いつ今の双眼鏡を壊すかわからないので、不安になってしまったからなのです
 
 ツアイス・ライカ・スワロフスキーなどなど、世間には高級双眼鏡メーカー(ニコンもその一つだと思います)がいくつかあり、これらのメーカーから出ている双眼鏡は、悪かろうはずが無く、どれを見ても非常に解像度の高いクリアな見え味をしています。ただ、残念なのは、僕の使用目的とはあっていないものが多すぎるのが、一番の難点なのです
 僕が双眼鏡に求めているのは、解像力の高さ・明るさ・視野の広さ・軽さの四点です。「解像力の高さ」については、言うまでもなく、双眼鏡には、最低必要条件のものです。色のにじみもなくクッキリと対象物を描写してくれるものが良いに決っています。2点目は「明るさ」です。さほど双眼鏡を使ったことのない人には、わかりにくいと思いますが、双眼鏡を選ぶ場合は、倍率よりも、この「明るさ」の方が大事なのです。遠くのモノを見る場合には、倍率を高くして見るよりも、倍率は低くても明るいものを使って見る方が、はるかに見えやすく識別もしやすくなるのです。ですから、僕は、双眼鏡や望遠鏡などを選ぶ時には、倍率よりも「明るさ」にこだわっているから、僕にとっての双眼鏡は7倍で十分なのです。3点目は「視野の広さ」です。飛んでいる猛禽を探すのには、視野はできるだけ広い方が発見しやすいのは言うまでもありません。猛禽を発見する能力の違いは抜きにすれば、双眼鏡の視野はできるだけ広いのにこしたことはありません。9倍や10倍よりも、7倍の方が圧倒的に視野は広いのです。時に8倍くらいで「ワイド」と呼ばれている視野が広いものもあるのですが、ほとんどの場合、レンズの設計に無理があるのか、中心部分はクリアに見えるのですが、周囲の描写力がガクッと落ちてしまい、僕には使いにくいものとなってしまいます。4点目は「軽さ」です。7×35については、正式なデータがわからない(自分のを量るのも面倒なもので・・・)のですが、恐らく500gちょっとだと思います。これくらいの重さなら、一日首からつり下げていても、何の問題もありません
 その僕の欲求のすべてを満たしてくれていたのが7×35なのでした。こんな名機が生産中止になるとは、ちょっと寂しくもあり、とにかく、残念です




★2003.7.12 ・・・・・   双眼鏡−1   ・・・・・

 双眼鏡の話が掲示板ででたので、ちょっと困ったことを思い出してしまいました

 僕の愛用している双眼鏡は、写真のようにニコン社の 7×35 というものです。同社で発売している双眼鏡の中でも、確かスタンダードシリーズという名で発売されていたもので、最近流行の高級双眼鏡ではなく、ごくごく普通の双眼鏡です。一般にバードウォッチングに利用されているのは、7〜12倍程度の倍率の双眼鏡が多く、ほとんどの人は8〜10倍の倍率のものを選択しているようです
 いままでに、何台もの双眼鏡を使ってきました。一番最初は、9×35という双眼鏡です。少しでも大きく鳥を見たいという一心で、この双眼鏡にしました。これは、なかなかクリアな視界と、倍率を兼ね備えたもので、好きな双眼鏡でしたが、いつのまにやら製造中止になっていました。この双眼鏡は、堰堤の上から河原に飛び降りる時に、落としてしまい、見事に壊れてしまいました。次に選んだのは、明るさを求めて7×50にしました。この双眼鏡は、明るくて見やすい双眼鏡でしたが、最大の欠点は、その重量にあり、1kgを超える重さのものを一日中首からぶら下げているのは、苦痛以外の何者でもなく、僕も若い時でしたが、夕方になると、首が痛くなってしまったことを思い出します。この双眼鏡は、真冬の山の中で、僕とともに滝壺に落ちてしまい、あえなく使用不能になってしまいました
 次に選んだのが、この7×35です。今はどうかわかりませんが、20年ほど前には、一番人気のある機種は、8×30というものでした。倍率が8倍、対物レンズの径が30mmで、おまけに、視野が広く設計してあると言うことで、なかなかの人気機種でした。当時のバードウォッチャーのほとんどは、この双眼鏡を利用していたと思います

 なぜこの双眼鏡を選んだのでしょうか。もちろん、いくつかの理由があります。この双眼鏡の特徴は、軽い・明るい・視野が広い・ダハ式なので解像力も高い等々猛禽を観察するのには、うってつけのものなのです。このため、双眼鏡が壊れたりした時も、いつも同じこの機種に買い換えていました
 この写真の双眼鏡は、確か3台目だったと思います。とても気に入っているので、同じものを3台も使ってきました。僕にしてみれば、何の文句も付けようもない名機といえるものであります。ちなみに、3台ともレンズのコーティングがだいぶ違い、コーティングの違うものを並べて、対物レンズ側から覗くと、まったく違うものでした

 本日の写真は、僕の愛用している7×35の写真です。すでに、塗装も剥げまくっていて、ネジ止めしてある部分については、車の振動などですぐにネジが緩くなってしまいますので、接着剤で止めてあります。また、視度調節をするリングについても、緩まないようにガムテープで止めてあるという、なかなか使い込んだ代物です




★2003.7.6 ・・・・・   天使の休息   ・・・・・

 公私とも、忙しい日々が続いているような時は、少し休息をとることも必要です。みなさまもキチンと休息をしていますでしょうか。健康管理には、ストレス発散と休息が一番の薬です

 JR新幹線あさま509号は、定刻の11:11に静かに軽井沢駅に到着しました。爺やに駅まで迎えに来てもらおうかとも思いましたが、今日は昨日の雨も上がり、空気も澄み切って空も晴れ渡っている絶好の天気なので、この透明な空気感をしばらく味わおうと、別荘まで歩いて行くことにしました
 僕の別荘は、駅から徒歩で25分ほどで、バードウォッチングで有名な星野温泉ホテルの近くにあります。今日は土曜日の昼間とあって、そこそこ車の往来はあるのですが、まだ夏休みに入っていないので、それほどでもなく、時折聞こえるキビタキの美しいさえずりを楽しみながら、また、梅雨の合間の晴れ空をいとおしむようにゆっくりと登り坂を歩いて行ったのです

 年に1〜2度、疲れがピークに達した時に、一人でこの別荘を訪れては、疲れを癒すことに決めていて、今週末も、かなり疲れが溜まっていることを自覚していたので、土曜日から一人で別荘を訪れたのです。もちろん、今回の目的も、しばらく溜まっていた疲れを癒すことにあります

 2日ほど前に、爺やと婆やに先に行ってもらい、別荘の掃除・空気の入れ換え・食事の準備等をお願いしておきましたので、別荘に着いて建物の中に入ってもカビ臭い匂いもなく快適です。リビングの窓を開け放ち、紫煙をくゆらせながら、婆やに冷えたシャンパンと生ハムを頼みました。婆やは僕の好みを知っているので、すぐに注文の品を持ってきます。一人で飲んでいてもつまらないので、爺やも呼んで、二人でたわいもない会話を楽しみながら、シャンパングラスを傾けました。ちょうど1本飲み干したところで、軽い眠気をおぼえたので、「夕方5時になったら起こしてください」と頼み、2階のベッドルームにあがり、軽くシャワーを浴びガウンに着替えてベッドに横たわったと同時に、眠りについてしまいました

 夕方 時間通りに起こされ、気付けがわりに熱いコーヒーを半カップほど飲み干し、「夕食は7時にお願いします」と婆やに頼み、楽しみにしていた夕方の散歩に出かけました。この時間になると、暑苦しかったハルゼミシャワーもすっかり聞こえず、クロツグミ・アカハラなどのツグミ類の声ばかりになり、遠くではマミジロの声もかすかに聞こえる。このうるさいほどのツグミ類の声を聞くためだけに、夕方の散歩をしているのである。時には、ツァイスのポケット双眼鏡を取り出し、力強く鳴いているクロツグミを眺めては、生きる力をもらったりもするのです

 1時間半ほど散歩を楽しんで、別荘に戻り玄関を開けると、良い香りが部屋中に漂っています。今回の夕食は、スズキの奉書焼きとマゴチの洗いをメインに、締めはアマダイの鯛茶漬けを頼んでおいた。あとは婆やにお任せである。ダイニングに入るやいなや、冷蔵庫から、冷えたデュベェルを取り出し、その独特なフレーバーを楽しむ。普段は、キリンの淡麗ばかりなのですが、この時だけは、このビールを飲むことに決めているのです。フルーティーでありながらも、あとからホップの苦みが効いてくる独特のビールです。セロリとキュウリをかじりながら、しばらくこのビールを楽しんだあとは、軽くワインにチェンジするようにしています。
 今晩のワインは、1987年のシャブリです。赤ワインが苦手な僕は、白ワイン専門で、特に「シャルドネ」を使ったワインが一番のお気に入りなのです。ときにはセミヨンも飲んだりしますが、日本酒に近い感じで飲めるシャルドネ系統がおいしく感じられます。 3人で10時半くらいまで飲んで、この日は眠りにつきました

 翌朝 夜明け時を狙って軽く散歩をし、鳥声のシャワーを楽しみました。帰りには東京で少し買い物もしてから家に戻ってきました。本日の写真は、新幹線開通に伴い、新しくなり風情がなくなってしまった軽井沢駅の写真です

 久しぶりの休息だったなぁ・・・・・





























 すでに、ご承知のとおり、本日の雑感及び登場人物はすべてフィクションです(まさか、上記の内容を信じている人もいないとは思いますが・・・)。たまにはこのような休息をしたいという僕の切なる願いです
現実は、まさに『貧乏暇なし』というくらいの状況なのです。写真をよく見ると、僕の車の中も写り込んでいて、「明らかに違うぞ!」という感じですね。たまには、フィクションも楽しいかもね・・・・・・・はっはははは・・・・・・



★2003.7.1 ・・・・・   恐るべし老人力   ・・・・・

 今日から7月です。じめじめと鬱陶しい梅雨が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?


 猛禽の観察は、定点で観察することが多いため、朝から夕方まで一日中同じ場所で観察することが、しばしばあります。観察する場所も、岩場などがある山の中の開けた場所に入ったり、林道や河原の開けた場所、時には、集落近くの農地や農道などで観察する場合もあります

 山の中の伐採地や岩場などで観察している時は、他人に会うことはまず無いのですが、林道や集落近くで観察をしていると、近くを通りかかった人に声を掛けられることがよくあり、いくつかのパターンがあります

 林道などで見ていると。通りがかった車からは『写真を撮っているのですか?』というのが、一番多いように思います。これは、一般の人は、ほとんどこのタイプです。恐らく、観察機材の望遠鏡をカメラと間違えているようです。少し自然に詳しい人は、『何を見ているのですか?』と聞いてきます。これは困った質問になります。『写真を撮っているのですか?』ということであれば、「ハイ そうです」で済むのですが、後者の場合は、聞いてくる相手も自然に興味があるので、なかなかごまかすことができないからです。最近では、『猛禽を見ているのですか?』とか『猛禽のアセスですか?』などと詳しく聞いてくる人もいるから驚きです。普通なら『カモシカを見に来た』とか言っていたのですが、このような人には、そんな嘘は通じないでしょうから、これからは、『クマタカという猛禽を観察しています』とでも言おうかなと考えています

 さて、集落の近くで観察していると、いろいろな人に声を掛けられ、一番多いのは、やはり農家のお爺さん・お婆さんです。田舎へ行けば行くほど、話し相手が少ないのかもしれませんが、しばしば長話の話し相手をさせられることもあります。天候のことから始まり、集落の歴史・農林業に関すること・家族のこと・戦争のこと・農家に嫁いで苦労をしたこと・・・・・などなど、さまざまな話題がでてきます
 猛禽が現れそうにない時などは、話し相手をしてもかまわないのですが、猛禽が出現している時などは、長話などされると、ちょっと困ってしまいます。頻繁に観察に行く場所では、『あそこの場所は、観察するのには絶好のポイントだけど、そこにいると近くのお婆さんに声を掛けられて、1時間は話をされるから、近寄らない方がいいぞ』などと、仲間と会話をしたりしているほどです

 先日、久しぶりにサシバを見ようと、集落近くで観察をしていたら、ここでも話し好きなお婆さんが寄ってきて長話をされてしまいました。今回は一人で集落近くにあるお寺の庭で昼食をとっている時でして、隣にある家から、お婆さんが、飲んでくれと言って麦茶の缶を持ってきてくれたのです。ちょっと悪い予感がしたのですが、案の定、麦茶の缶をくれるとともに、とつとつと喋り始めたのです

  「生まれ故郷はどこで・・・・・」
  「百姓生活は・・・・・」
  「娘は、大月に嫁に行って・・・・・」

 一通り世間話が終わったので、そろそろ開放されるかなと思っていたのですが、実は、ここからが本番だとは、夢にも思っていませんでした。自身が患った病気の話が始まったら、まったく終わる気配がありません。僕も、相づちをうちながら聞いていたのですが、昼食は途中だし、お婆さんからいただいた麦茶も、そろそろ生ぬるくなってきそうだし、ちょっとうんざりし始めていた頃になって、やっと開放されました
 恐らく、1時間半くらいは話しこまれたでしょうか。昼食の途中で、お腹はすいていたのですが、すでに食べようという感じではなくなるし、いただいた麦茶もすでに生ぬるくなったので飲む気にもなれず・・・・・
 お年寄り相手のボランティアもなかなか疲れるものです

 本日の写真は、お婆さんからいただいた麦茶の写真です。ちょっと高い麦茶になってしまいました

















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